東アフリカ 干ばつ危機
モガディシオの避難民キャンプで食事配給を待つ子供たちの瞳が哀しみの光をまとっている。
新聞紙上から、渇いた風と熱い大地の熱が伝わる。
ソマリアを含む東アフリカ一帯が過去60年の最悪の干ばつに見舞われ、1200万人以上が支援を必要としていると、記事にある。
また、ソマリア南部は暫定政府と対立する武力勢力が実効支配し、救援物資が届かないそうだ。
干ばつは、自然災害だが、政治の駆け引きが、さらなる被害を生む。
わずかな数の大人の論理が多くの子供たちを飢えさせる不条理。
子供たちの耳に届けられるのは、銃声の響きばかりなのか。
生まれ落ちる土地の悲劇を前に、子供たちは、純真なまなざしで、おなかいっぱいになる幸せを夢見ている。
この子供たちの姿が、日本の子供たちに重なって見える。
人間の尊厳を、どのように育んでいけば良いのだろうか。
答えを探して、「今」を見つめる。