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音楽

2011年1月23日 (日)

かたつむり

 NHK教育テレビ、平日18:00から放送されているテレビアニメ、おじゃる丸のエンディング曲「かたつむり」を、聞いたことがありますか?

 夕暮れ時、1日の疲れが体にまといつくころ、この「かたつむり」を聞くと、優しい安らぎに満たされていく。

 秋元康が詞を、歌っているのはAKB48のメンバー、おぐまなみ。

 かたつむり

 あの雲は かたつむり

 のろのろと 空を歩く

 急いだってしょうがないんだ 

 自分のペースで 風のままに

 なぜ 人は誰かと比較をしたり 競争するの

 なぜ 人はみんなと同じゴールを目指しているの

 雲だって いろいろある

 人だって いろいろいる

 顔や形がちがえば 別の道

 生まれて 生きて 死んでく

 遠回り

 のんびり、歩く、おじゃる丸を見つめながら、いつの間にか、目標への道に焦り、ゆとりをなくした自分に気づく。

 自分の呼吸ではなく、他の誰かの呼吸を意識しすぎて、進めなくなる時。

 胸を開いてゆうゆうと行く、思い思いの形に遊ぶ雲を見習おう。

 雲は自然体。気取らず、おごらず、ありのままに行きすぎていく。

 まっ白で、大きいな。

 

  最後の歌詞、「遠回り」の背後にある世界に、思いをはせる。

 

  さて、この、おじゃる丸。調べてみて初めて知ったが、現代の月光町に千年前の平安時代のヘイアンチョウ妖精界からやってきた、自称やんごとなき雅なお子様、だそうだ。

 おじゃる丸が妖精?とは! あんなにプリンが大好きで、ちょっとわがままな妖精がいるなんて。

2010年11月 5日 (金)

淺山泰美 ライアーの音色

 京都の詩人、淺山泰美さんから贈って頂いた、ポエトリーリ-ディングwith ライアー、『ミセスエリザベスグリーンの庭に』のCDを聞いた。

 ライアーとは、1926年、南ドイツで、思想家ルドルフ・シュタイナーの人智学に薫陶を受けた人物、エドムント・プラハトとローター・ゲルトナーによって、創り出された竪琴だそうだ。

 始めて聞く、その音色は、どこか懐かしい響きで、シュタイナー教育の場や、音楽療法に用いられてきたということ、深く納得させられる。

 心にすっと沁み入り、優しい音色の中に溶け込んでいくように思えた。

 詩人の唇からこぼれる、ミセスエリザベスグリーンの人生。

 その背後に、なんとも美しいライアーのメロディが静かに寄り添っている。

  

 緑濃い森の中に一条の光が差し込むように、心洗われる時間を過ごした。

 

 

2010年7月18日 (日)

音楽ノート

 ベートーベンの音楽ノートより。(小松雄一郎訳・岩波書店)

 この世でなすべきことは、たくさんある。すぐになせ!

               *

 ハーモニーの構成に適した第一節の発見。

               *

 耳の器具が旅行の使えるようになったら、旅行しよう。おまえは、おまえと人々と全能なる神々のために旅行しなければならぬ。そうしてのみ、おまえのなかに閉じ込められ、じっとさせられているものを、もう一度すべて展ばすことができるのだ。一小さな庭一小さな礼拝堂一そのものなかで万能なる神、永遠なるもの、無限なるものをたたえる歌が作曲され、演奏される。

               *

 静寂の自由は最大の富だ。

               *

 書物と楽譜全部は小さな置く場所をつくって一番奥の部屋に置く。

               * 

 内と外との平和に関する祈念。

 生活と芸術。そのはざまで揺れ動く、スピリット。ひとつひとつの言葉は、ベートーベンの人生という名の楽譜だ。

 時に、哀切な調べ、歓喜、そして苦悩の中に花開く、力強い音楽がある。

2009年10月 7日 (水)

音楽療法

 曇り空。

 強い風の吹く前の静けさ。

 ゆっくりとモーツァルトを聴く。

 晴れない胸の澱を払うように、音楽が届く。

 少しずつ癒されていく。

 日々の連なりを思う。