終わりの光景
2004年4月に公的介護保険が始まって10年。今朝の朝日新聞、詩人の伊藤比呂美さんの記事に目がとまった。
熊本市に住むご両親の介護を通しての、リアリティあることばに、はっとさせられる。
「「どんな死に方をするか」という本人の選択が生かされる仕組みを、介護保険の中に組み入れて欲しい。ケアプランをつくるケアマネージャーがいるように、できる限り自分が望む自然な形の死を迎えられるようマネジメントしてくれる「デスマネージャー」が必要ではないでしょうか。」
「デスマネージャー」ということば、なるほどな、と思う。「死」をマネジメントする、自らの意思がクリアである間に、しっかりと、「死」を見つめたいと思う。「死」を見つめることは、生を見つめること。
最後の一呼吸まで、自分らしくありたい。
終わりの光景には、柔らかな清々しい光が差し込んでいて欲しい。