同級生
同じ年に誕生した詩集をみると、どこか、同級生のような親しみを感じる。
生まれも育ちも全く違う。それぞれの内面の旅をくぐって、生まれた詩集たち。
同じ時代の空気にさらされ、試されるということでは、隣の席の見慣れた、あるいは、見慣れない友のようだ。
それぞれ、歩む道はことなるだろう。でも、もしかしたら、同じ終着駅へ向かっているのかもしれない。
また、出会うのかもしれない。
彼岸のどこか、白い岸辺で。
その時は、きっと、もう、ことばはいらない。
かろやかに、舞っているだろうか、魂のつま先で。
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