死者の魂に呼ばれて
ポーランドの詩人、ヴィスワヴァ・シンボルスカ(1923~)が亡くなった。
ふと彼女の詩が読みたくなり、詩集を手に取った時、訃報を知った。
死者の魂が呼んだのだろうか。それとも作品のことばたちがメッセージを送ろうとしたのか。
『終わりと始まり』と『橋の上の人たち』、二冊の詩集を開いてみる。
またひとり、世界に光を投げ掛ける詩人が逝ってしまった。
残された作品の不動の力を噛み締めて、己れの表現へ向かっていく。
開くページのまぶしさが痛い。
今夜はシンボルスカのことばと共に眠ろう。
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