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2011年4月 1日 (金)

あたりまえの挨拶のことば

 「おはよう」

 「こんにちは」

 「ありがとう」

 「おやすみなさい」

 

 あたりまえの挨拶のことばが、本当に優しく響く、今。

 絵本『どろんこハリー』や『エルマーの冒険』の翻訳で知られる渡辺茂男著『心に緑の種をまく 絵本の楽しみ』(新潮社)に書かれたことばを深くかみしめています。

 あたりまえのことですが、あたりまえの挨拶の言葉が私たちの日々の暮らしを、とても温かく安らかにしています。初めて訪れた町で、見知らぬ人に「こんにちは」と挨拶されると、その町に親しみを感じ、「こんにちは」と挨拶を返すと、その町の人々に対して、自分の心が開かれた気がします。

 「いってらっしゃい」

 「ただいま」

 「いただきます」

 「ごちそうさま」

 

 日々の暮らしの豊かさが宿り、言霊が生き生きと息づく言葉たち。優しさに満ちた、これらの挨拶のことばが、もっともっと、日本の大地に降り注いで欲しいと思います。

 あたりまえの挨拶のことばは、「祈り」であり、「ここに生きているよ」という存在証明ではないでしょうか。

 交わし合う挨拶のそばには、いつも、とびきりの笑顔があるはずです。

 

 「おはよう」

 「こんにちは」

 「ありがとう」

 「おやすみなさい」

 「いってらっしゃい」

 「ただいま」

 「いただきます」

 「ごちそうさま」

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