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« あたりまえの挨拶のことば | トップページ | お地蔵さまが生きていた »

2011年4月 2日 (土)

4月は残酷な月

 四月になった。

 光は春めいても、まだ、風の冷たさが頬に痛い。

 ことばを失う光景を、見つめる日々に、不意に舞い落ちてくる、ことば。

 

 四月は最も残酷な月、リラの花を

 陶土の中から目覚めさせ、記憶と

 欲望をないまぜにし、春の雨で

 生気のない根をふるい立たせる。

           『荒地』(T.S エリオット、岩崎宗治訳 岩波文庫)

 

 心の中で、ことばたちもざわめいている。

 浮上する詩は、時に、現在を映し出し、胸に轟く。

 祈りと静寂。

 ことばは、常に時代と人間の傍らに在る。

 どんな詩がまなざされ、生まれてゆくのか。

 唇の惑いは続く。

 

 

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