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2011年1月25日 (火)

母の記憶

 

  母の記憶。というものは、色濃くその人間の心の奥底に刻まれているものだ。

 

  田舎の母の、母の記憶、私にとっては祖母の姿を、母はノートに書き記したという。

 

 幼いころ、家の手伝いをすると、お駄賃を5円くれたそうだ。そのお駄賃で、駄菓子や、文房具を買った。その楽しさ。

 

  優しい人だった、母の手から渡される5円玉は、温かい温もりに満ちていて。

  

 昔話の教訓を人生の荒波に溶け込ませ、母を導いた祖母の記憶を聞く時、優しい日だまりに抱かれるようだ。

 

  私の記憶の中の祖母は、質素な着物に身を包んで、いつも穏やか微笑んでいた。

  

 祖母が他界したとき、静かに眠る人の頬を「まだ温かい気がするのよ」と、泣きながらなでさすっていた母の背を、私は幼い手で、懸命にさすり、深い悲しみから守ろうとしていた。

  

 思い出を詩につづる、母の声を聞きながら、「ああ、今、母をおばあさんが、守っているんだな」と感じた。

  

 今日は、氏神様に今年の目標を改めて誓ってきた。

   

  神々しい陽が鳥居に差し込んでいた。

  

   母よ、今日も、どうか、笑顔で!!!

  

 

 

 

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