マラウイの年金制度
アフリカのマラウイで、公的年金制度を創設する法案に国民が反発しているという。
問題は、年金受け取りの年齢設定。
女性が55歳、男性が60歳である。日本人にとっては、なんの違和感も持たない数字だが、アフリカでも、最貧国であるマラウイの平均寿命は、53歳である。
貧困やエイズによって、弾き出される平均寿命。
国民の怒りは最もである、と同時に、年金受け取りの年齢に一瞬でも、なんの疑問も感じなかった自分の日本人としての感覚を深く恥じた。
国会は耳を疑う失言が相次ぎ、日本の公的年金制度も、確かなものではない。
国に所属して生きるということと、そこから如何に離れて、自己の魂を成長させうる人生を送るか、深く考えさせられる。
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