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2010年5月11日 (火)

闇の万華鏡 渡辺宗子詩集

 La Voix des poetes(詩人の聲)に参加されている、北海道の詩人、渡辺宗子さんの詩集、『水の巣』(緑鯨社)を読んだ。

 硬質な言語の構築物、様々な事象の闇が、色濃く炙り出される。

 「自分の内部で醸された事物が、まるで異なった貌を持ち闇の万華鏡をみせてくれのです。」(あとがき)

 そう、闇、生の奥深く潜む闇が、ことばの裡に浮上してくる。醒めたまなざしが、在ることの真実を突き刺していく。

 

 台所の闇 Ⅱ

水を断った

水のはけ口で

飢餓が佇んでいる

─中略─

食物に溢れる台所の闇

貪る食器の音がして

いのちの大晩餐会だ

巨大化する宇宙の口へ

飢餓ばかり崩れ込む

満腹をさすりながら

枯渇した闇が見開いている

 透徹した命の叫びが聞こえてくるようだ。決して声高ではなく、静かに、心の深淵へと波紋を描く言葉の確かさと重みがある。

 凛とした美しい聲を持つという、渡辺宗子さん。

 空間に響き渡る言葉、聲をぜひ聞いてみたい。

☆ La Voix des poetes(詩人の聲) 第498回 渡辺 宗子さんの聲

 日時 2010年6月2日(水) 開場17:00 開園18:00

 場所 ESPRITS ANIMAUX 児嶋画廊(03ー3401-3011)  

  

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